認知症について

稲毛です

皆さんは歳を取るにしたがって物忘れがひどくなったと実感したことはありませんか?
心配になったり、不安になりませんか?
でも、加齢による物忘れは生理的物忘れと呼ばれ認知症とは別なものなのです。

生理的物忘れの特徴は
・体験したことの一部分を忘れる(昨夜の夕食は何を食べたか思い出せない)
・自分の物忘れに気づいてくる(私は後で思い出して冷や汗をかくことが何度もあります)
・日時や場所が分からなくなることはない
・新しいことを学習することが出来る
などで日常生活には支障をきたしません。

一方で認知症による物忘れの特徴は
・体験したこと自体を忘れる(さっき食事をしたことを忘れている)
・自分の物忘れを認められない(忘れていることに気づかない)
・日時や場所が分からなくなることがある(時計を見れば時間が分かっても時計の絵を描かせると描けない)
・新しいことが何度学習しても覚えられない(覚えが悪いのは該当しません)
などで進行するに従い日常生活に支障をきたしてきます。

認知症は下記の4タイプに分けられます。
このうち約60%はアルツハイマー型認知症が原因で、約20%は脳血管型認知症によるものとされています。

脳血管性認知症
・初期状態であれば、認知症の自覚がある。(物忘れがひどいと感じる)
・症状は、日によって良くなったり悪くなったりしながら、徐々に認知症が進む。
・手足や部分的に麻痺が起きたり、しびれたりすることがある。
・精神的に不安定になることが多い。
・部分的に能力が低下し、まだら認知症である。
・人格や人柄は、ある程度保たれる。

アルツハイマー型認知症
・自覚症状がない。
・症状がゆっくりと進む。
・麻痺などの神経症状は初期には少ない。
・落ち着きがないことが多い。
・全体的に能力が低下し、全般的認知症である。
・人柄や人格が変わることが多い。

レビー小体型認知症
・初期より幻覚、特に幻視が現れる。
 幻視とは、実際には存在していないものがあるものとして生々しく見える症状で、“壁に虫が這っている”、
 “子供が枕元に座っている”などが比較的よくみられる。
・気分や態度の変動が大きく穏やかな状態から無気力状態、興奮、錯乱といった症状を一日の中でも繰り返す。
・日中に惰眠をむさぼったりすることがある。
・パーキンソン病に似た歩行の障害で転倒の危険が高くなる。
・便秘や尿失禁が目立つ。

前頭側頭型認知症
・同じコースを歩きまわる常同的周遊が目立つことが多い。
・道に迷わず帰宅できる。
・悪気なく万引きなどを行い周囲とトラブルを起こすこともある。
・すぐに気がそれてしまい、ひとつの行為を持続して続けることができない。
・他人の模倣行為や目に入る文字を読み上げるといった行為にあわわれる。
・質問に対して「知らない」「忘れた」と即答するため記憶の障害と誤解されることもある。

私の母はアルツハイマー型の認知症ですが、最初に頻繁に財布と保険証を仕舞い忘れるようになりました。
次に私が行ってもいないのに私が来て物を持っていったと父に話たり、近所の子供が母の悪口を言うと周囲に訴えるようになり
家に行くと同じ食品(マヨネーズ、練りわさび、カレー粉、マーボ豆腐の素など)がいくつも目につき始めました。
洗濯物もたためずに部屋のあちこちに小さな山になっており、編み物が趣味でしたが編みかけのまま放置されていました。
そこで初めて変だと思い脳神経外科を受診して上記の病気と診断された次第です。

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