こころの時代・その3

「断食の効果」
断食というと修行というイメージを
持っている方が多いようですが、
医療機関でも取り入れられているきちんとした治療法です。
大学病院でも取り入れているところがあり、
ちゃんと専門の学会もあります。
断食の効果は大きなもので5つあります。


まず、内臓の休息。
われわれは、動いている量から比べると、
あきらかに食べ過ぎています。
特に、時間だから食べる、お楽しみで食べる、
ストレスのはけ口で食べることが続いてくると、
内臓も疲れてきます。
食べなければ、消化吸収をする必要がないので、
内臓が休まります。
その結果、機能が回復して、
働きが活発になります。
断食すると体がとても軽くなりますが、
これは、体重が減ったからと言うよりも、
内臓の働きが活発になったからです。


次に、余分な脂肪や老廃物を出す効果です。
今、問題になっているメタボリックシンドロームは、
内臓についた脂肪が原因で、いろんな病気が起こります。
内臓の脂肪はつきやすいけど、減りやすい脂肪で、
断食すると、ます内臓脂肪がエネルギーに使われます。
実際に断食後に検査すると、
異常だった数値がすべて正常になって、
お医者さんがびっくりする人もいます。


次は、ショック療法の効果です。
現代人は冷暖房などが調い、
守られすぎた生活をしているので、
環境の変化に適応する働きが弱っています。
ところが、人間も動物なので、
食べられないというショックを与えると、
野性の力が目覚めてきます。
例えば、若い女性で生理が不順になっている人がたくさんいます。
これはどこの先進国にも多く見られる現象で、
生殖能力が弱っているのをあらわしています。
ところが、断食すると野生の力が目覚めてきて、
生殖能力が活発になるのです。
これは、人間だけではなく、
養鶏業者も断食させるという話は有名です。


次は、味覚をリセットする効果です。
特にストレスで食べるような人は、
味の濃いもの、辛い物、甘い物など、
強い刺激でストレスを緩和させています。
これが、いつも続くようになると味覚が麻痺して、
強烈な味にしか反応しなくなり、
薄味のあっさりした和食などは美味しく感じなくなります。
ところが、断食するとこの狂った味覚がリセットされて、
素材の味がよく分かるようになります。
素材の味を生かした、あっさりした和食のような、
健康的な食事が美味しく感じるようになるのです。
この味覚が戻ってくると、
食事を変えるのが楽にできます。
普段、わかっちゃいるけどやめられないというのは、
狂った味覚のままで食事を変えようとしているからです。


最後は、脳の疲労を取る効果です。
ストレスを抱えている人や
時間に追われるような生活をしている人は、
常に何か考え続けています。
嫌な夢を見てうなされるとか、
仕事のことではっと目が覚めるというのは、
寝ていても脳が休まっていない状態です。
脳も使いすぎると疲労してきます。
この頃、集中力がなくなった、
忘れっぽくなってポカをするようになったというのは、
脳の疲労がたまってきた現象です。
あまりひどくなると、
もう自分では頭を空にすることができなくなります。
ところが断食をすると、あまり考えられなくなります。
頭がボーっとして、考えるといっても食べ物のことくらいです。
しかし、これが脳が休めることになっています。
断食の後、回復食を食べ始めると少しずつ脳が動き出します。
そして、最後の普通の食事をとる頃なると頭がすっきりして、
とても爽快な気分になれます。
これは、フリーズして動かなくなったパソコンを
再起動するのと同じ原理です。
実際に、医療機関で断食を取り入れているのは、
心療内科が一番多いことからも、
ストレスからくる疾患に効果があるのがわかります。
断食をすると、とてもすっきりするんですが、
これは、体重が減ったからだけではなく、
脳の疲労が取れているからなのです。


「今日のやすらぎ」
紅葉がすすむ一碧湖。
静かな湖面に、周りの木々が映り、
鏡のようで、とてもきれいでした。
紅葉の一碧湖

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