2008 12/18 (木曜日)

生命の輝ける時代へ

こんにちは、こはりです。

「激動の時代」

言葉にするといかにも陳腐な表現になるかもしれませんが、そのただ中にいることを日を追うごとに実感させられます。

大企業が軒並み人員削減を発表。
この年の瀬、突然職を、さらには家を失い路頭に迷う人々がいます。

世界的な不況は、規模も期間も以前のバブル崩壊の比にならないのでしょう。

決して他人事ではありません。
健康を提供することを生業とする自分も深く内省させられる機会となりました。

生きることで精一杯、健康などと悠長なことを言っていられる時代でなくなるかもしれない。
健康志向は所詮、富裕層の道楽に過ぎなかったのかと。

かといってこの現状を、そして近い将来を悲観しているわけではありません。
「地獄極楽胸三寸にあり」むしろ楽しみとなしたいと思っています。

マクロビオティックでは食物をはじめ物事を陰陽で捉えます。
その陰陽を時代に当てはめた時、およそ800年の周期で陰の時代と陽の時代が入れ替わっているといいます。

陽の時代とは、物質優先の時代、男性的で闘争の絶えない時代。
陰の時代とは、物質に代わり精神優位の時代、女性的で調和の時代。

そして1945年ごろに陽の時代が終わったとされています。

たしかに今から800年前というと歌や芸に遊び暮れていた貴族社会(平安時代)から、戦の絶えない武家社会(鎌倉時代)に変わる時です。

つまりこれから本格的な陰の時代を迎えようとしていると言えるわけです。

昨今「スピリチュアル」という言葉が広く認知されるようになったのも偶然ではないかもしれません。

理性より感性、政治的イデオロギーより宗教や芸術。

治療の世界でも80年代後半から圧倒的に虚証(力なく弱っている体質)が増えたとも言われています。

価値の大転換が加速度をつけて進展していく時世。
換言すれば、本質的なものだけが残っていく時代。

それは自然に回帰していくこと、いのちが本当の意味で輝いていく方向へ進んでいくということではないでしょうか。

物事はすべて必要、必然、ベストで起こると僕は考えています。

それは苦痛でしかない病でさえ、からだが治癒せんとする最高、最善の状態、今までの悪習に気付かせ、軌道修正をはかるための絶好の契機であるように。

今まで信じてきた価値がことごとく淘汰されていく現実を直視して、「人間力こそが命綱」であるとの思いを新たにしました。

今まで以上に「想い、言葉、行為」が厳格に問われてくるのでしょう。

アインシュタインはこう言っていました。

「人生には二通りの生き方しかない。一つは、奇跡などありえないとして生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるとして生きることである。」

札束が紙っぺらになる前に、精神の栄養をたくさん蓄えたいと思います。

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