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【 脳のリラックスが、心と体を変える 】

【 脳のリラックスが、心と体を変える 】

 「心の状態は体に現れる」

 人は誰でも幸せを求めて生活しているのではないでしょうか。ただ、人により幸せのイメージは違っていて、それがその人の価値観ともいえます。

 しかし、これはあくまでも自分が頭で考えた幸せのイメージであって、体もそれを望んでいるとは限りません。頭で考えた幸せは十人十色ですが、体の望んでいる幸せな状態というのはほとんどの人に共通するものです。体の望んでいる幸せな状態は、呼吸がゆっくりと深く、心拍がゆっくりで、筋肉は弛緩し、末梢血管が拡張し手足が暖かい。これが、体にとっての幸せです。つまり、心臓をドキドキさせる緊張や、血圧をカッーとさせる興奮がなく、穏やかに安定している状態。安心し、満足し、しみじみと幸せを実感するとき、人の体は必ずこういう生理状態になっています。

 逆のケースを考えてみると、そのことがよく分かるはずです。例えば、会社から突然解雇を言い渡されたとき、一瞬にして心が凍りつき、怒りや絶望感に襲われます。と同時に、全身から血の気が引き、心臓がドキドキし、胸に苦しさをおぼえる人もいます。人によっては、頭に血が上り、目の前が急に真っ暗になった気がします。

 血の気が引いたように感じるのは末梢血管が収縮し、皮膚温が下がるからです。肌に触れてみると、冷たくなっているはずです。激しい動悸は心拍数の増加、胸苦しさは呼吸の乱れによるものです。頭に血が上り、目の前が真っ暗になったように感じたら、血圧が急激に変化したためです。

 これが、ストレス反応といわれるものです。人間関係のトラブル、病気、仕事の失敗や行き詰まり、家庭の問題など「辛いな」「悲しいな」と感じようなストレスにさらされると体は不幸せの反応をしますし、幸せを実感したときには幸せな反応をするのです。

 昔から「心身一如」といわれてきたように、心と体はこのようにつながっており、人の生理状態は驚くほど敏感に心を反映しているのです。

「身体は正直です」

 仕事がストレスの原因になっている方がたくさんいますが、仕事をしているときが最高に幸せだという人も中にはいます。あんなに働いてすごいストレスがたまるだろうと人は同情します。けれどもその人の心が本当に幸せを感じていれば、仕事中でも身体は案外リラックスしているのです。

 人が好きなことに集中するときは、身体も幸せな生理状態になっています。仕事や勉強も同じです。そういうときは、仕事も楽しいし、疲れもあまり感じません、実はそのときに脳の内部ではβ-エンドルフィンなどの「脳内快楽物質」がどんどん分泌されて、疲れを癒し、さらに大脳を刺激しその働きを活発にしているのです。

 しかし、頭でいくら「仕事こそ私の幸せ」と思いこんでいても、仕事中に心拍数が増え、呼吸が浅く早くなり、血圧が上昇し、身体が緊張してくるようなら、明らかにその人の身体はストレスを感じていて、心の深いところでは幸せを実感していないのです。

 頭(意識)は、自分の都合で働かせることが出来ても、身体は正直に自然な、その人の意識出来ない、あるいはしようとしない心の動きを、そのまま反映するのです。

「力を抜けなくなっている現代人」

 ストレスというのは言い換えれば、脳の緊張状態ともいえます。脳の中でも特に人間で特に発達している大脳新皮質といわれる考える脳です。私たち人間がかかえるストレスは仕事や家庭問題、恋愛など複雑で、長期間に渡る問題が多く、寒いとか空腹だとかいった単純なストレスとは違います。

 緊張の根っこは何かに執着し「何がなんでも」とか「絶対に」などと思ってしまう心の力みにあるのです。「あの人には負けたくない」とか「この仕事は絶対成功させよう」「子供にはこうなって欲しい」という強い願いが、いつも大脳を緊張させています。そういう強い緊張が続くと、身体の緊張とリラックスのバランスを保っている、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が押さえつけられて、元に戻らなくなってしまうのです。

 私たち現代人は力を抜くことが苦手です。何事もがんばれがんばれで力んで育ってきたため、脱力の方法を学んでこなかったのです。脱力という言葉から無気力や倦怠感を連想する人がいるかもしれませんが、実際は逆なのです。力の入りすぎの方が、後で無気力になったり、倦怠感を強く感じたりすることが多いものです。人が活性化するのは、脱力が上手に出来るようになったときです。余分な力が抜けているとき、始めて緊張がとけ、本当にパワフルになり、もてる力を充分に発揮できるのです。

「身体がゆるむと脳もゆるむ」

「心身一如」といって心と身体は一般的に考えられているより、深くつながっています。心と身体をつなぐルートは自律神経系、ホルモン系、免疫系、筋肉系の四つがあります。はじめの三つのルートは身体の奥深くに入り込み、私たちには見ることも動かすこともできませんが、筋肉は身体の表面にあり、触ったり、動かしたり、その状態を確かめることも可能です。しかも、筋肉と脳は一本の神経の両端ですから、脳と直結しているのです。

 筋肉の緊張を取り除く方法はたくさんありますが、大きく分けると、自分でおこなうものとしてもらう方法があります。自分でおこなう方法では、ストレッチや呼吸法、入浴、自律訓練法などがあり、してもらう方法では、マッサージや鍼灸、他動ストレッチがあります。自分で出来る方法は安価で手軽という便利さはありますが、ストレスをため込んでいる自分の脳が命令を出しておこなうものですから、非常に強いストレスや長期間継続しているストレスからくる緊張を取るのは難しい面があります。 してもらう方法は自分の意志にかかわらず筋肉が動くので、自分でする方法がうまく行かない時でも効果が期待できます。ただ、誰かにしてもらわなければいけないので、いつでも、手軽にとはいかないのが難点です。

 理想的にはストレスや身体の緊張を自覚したら、まず自分できる、ストレッチや呼吸法、自律訓練法を試してみて、それでも、効果が見られないようなら治療院などに行って、マッサージなどの治療を受けたり、環境を変えて、自然の中を歩いたり、温泉に入ったりしてみるものいいでしょう。中にはそれでもだめという方もいて、そうなったら、これらの方法を組み合わせて、治療を受けたり、温泉に入ったり、自然の中を歩いたりするとたいがいの緊張は取れてきます。

 フォルスではこの方法にさらに強力な「断食」を合わせておこなっています。ストレスの多い日常生活を離れて、緊張を作っている脳や食べ過ぎで疲れている内臓を休め、頭もお腹も空っぽにします。森の中を散歩やリラクゼーションで身体を動かした後、治療を受けて、温泉に入って、夜はぐっすり眠る。身体がゆるんでくると気持ちにもゆとりが出来てきます。気持ちにゆとりが出来るだけで、自分の脳や身体に緊張をつくっている原因が自然に分かってきます。本当の原因が分かるとその問題を解決する方法や、その問題からくるストレスの解消手段、その問題とのうまいつきあい方は自然に見えてくるものです。現代の社会はあまりにも複雑になりすぎて、動物や赤ん坊なら当たり前に分かる「幸せな状態」というのが分からなくなっているようです。

 あなたの身体は「幸せな状態」になっているでしょうか。

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