やすらぎの里 通信  Vol, 56 平成16年12月25日発行

●目次 
○断食にはどんな効果があるの?
○やすらぎの台所から
○情報スクランブル
○やんもの森から
○寄せ書きから
○編集後記

  
【断食にはどんな効果があるの?】

テレビや雑誌で「断食」がたびたび取り上げられていますね。「ファースティング」や「プチ断食」なんていう言葉も使われるようになって、一般の方にも抵抗がなくなってきたんでしょうね。

「断食」辛そうだけど、効きそう。
だけど本当に「断食」って効果があるのかしら?
それはいったいどんな効果で、どんな人に効果的な方法なのか?
そんなあなたの疑問に、きっちりお答えしていきます。

「断食のダイエット効果」
断食というと減量のためにおこなうものだと思っている方も多いようです。
確かに食べないわけですから、当然体重は減りますが、体重を減らすためだけなら低カロリーの食事をして運動をしても同じことです。

断食の本当のダイエット効果は減量というよりも、心身の浄化と味覚のリセットにあるといってもいいでしょう。

断食をすると味覚や嗅覚が敏感になり、刺激的な味に慣らされていた味覚が自然な素材の美味しさを感じられる味覚にリセットされてきます。
動物は本来自分の身体にいいものを美味しいと感じる味覚を持っています。

草食の動物が草を食べるのはダイエットのためでなく、ビタミンを補給するためでもありません。
それが美味しく感じるから食べているだけです。人間のように「これがいいからと」頭で考えた知識で無理に食べたりすることはありません。

人間にも他の動物のように身体にいいものを美味しいと感じる味覚が本来ありました。しかし、何でもやわらかく調理され、刺激的な味付けに慣れてしまい、本来の味覚が狂ってしまっているのです。

断食をすると動物本来の味覚が戻ってくるので、人間にとって理想的な食事(=素材の味を生かした伝統食)を美味しいと感じられるようになるのです。
この味覚が狂ったままだと、身体にいい食事=美味しくない食事ということになりいずれ我慢の限界になり、また以前の食習慣に戻ってしまうのです。

どんなに身体にいいと言われてもまずいものでは続きません。身体にいいものを美味しいと感じる味覚さえ取り戻すことができれば、好きで食べているものが身体にいいものになるので、自然に適正な体重になってきます。

「断食が効果的な病気」
断食が効果的な疾患はたくさんありますが、特に以下のような病気にはすぐれた効果があります。

1、胃腸疾患(胃もたれ、胃炎、下痢、便秘)
2、生活習慣病(高血圧、高脂血症、軽度の糖尿病、
肥満など)
3、皮膚科疾患(アトピー性皮膚炎、湿疹など)
4、婦人科疾患(子宮筋腫、生理不順、更年期障害)
5、ストレス性疾患(自律神経失調症、軽度のうつ症)

「断食の医学的な効用」
断食のことを医学的には「絶食療法」といます。
心療内科の領域では確立した治療となっており、大学病院など大きな病院でも取り入れているところがあり、専門の学会もあるくらいです。

そのようなところで医学的に立証されている断食の効果には以下のようなものがあります。

1、内臓の休息
食べ物を食べてからそれらが消化、吸収されるまで長いものだと20時間以上かかります。
特に現代人は、楽しみやストレス解消のために食べていることがよくあるので、内臓も疲労して、働きが低下してます。
食べなければ消化や吸収の働きから開放されるので、内臓の疲労が取れて機能が回復するのです。

2、脳の疲労を取る
ストレスを抱えている人や頭ばかり使う仕事をしている人は、いつも脳の同じ部分ばかりを極端に使っています。
このような状態が長い間続くと脳も身体と同じように疲労して、働きが悪くなってしまうのです。

ところが断食による空腹という刺激が普段とは違う脳の部分を刺激することにより、頭が空になり、どうしても頭から離れなかったことが消えてなくなるのです。
断食が終わる頃になると気分がすっきりしてとても爽快になれるのは、脳の疲労が取れて活発に働くようになったからなのです。

3、身体の大掃除
断食中は身体に栄養が入ってこないので、身体に溜まっている余分な脂肪や血液中のコレステロールなどを燃焼して生きるエネルギーに変えていきます。

実際に自宅に帰ってから病院などで検査を受けると血液中の中性脂肪やコレステロールの値が正常になったり、脂肪肝が改善したり、血糖値が正常になったりする方がたくさんいらっしゃいます。

4、自然治癒力が高まる
自然からかけ離れた生活をしている現代人は、環境の変化に対する適応力が低下しています。ところが断食をするとそのショックで体の野生の力が目覚めてきます。特に自律神経やホルモン、免疫の働きが活発になり、自然治癒力がアップしてくるのです。

5、味覚が変化して食生活が改善できる
断食をすると味覚が敏感になり、自然なものが美味しく感じられるようになります。自然な味覚が戻ると普段の食生活を無理なく変えることができるのです。

「断食をするときの注意点」
断食を効果的におこなうためには大原則があります。
それは断食した日数と同じ日数だけ段階的に増えていく食事(回復食)を取るということです。

断食をするとお腹の中が空っぽになるので、食べ始めるときに消化の良い流動食のものから徐々に増やしていかないと胃腸に大変な負担がかかってしまいます。
急に消化の悪いものや固形物を入れると胃が痛くなったり、気持ちが悪くなって吐いてしまうことがあります。
空腹の時は身体が栄養を欲しがっているので吸収も良くなっています。
そこに急に高カロリーのものをたくさん食べると普段以上に吸収されて、体重はあっという間に戻ってしまいます。

そのような負担を減らし、効果を充分に引き出すために考えられているのが回復食なのです。この回復食をしっかりおこなうことこそが断食を効果におこなう上で最も大切な注意点なのです。

やすらぎの里を訪れる方の中には、自己流の断食や極端な減食や菜食をして体調を崩してしまった方も見られます。
断食は確かに劇的な効果が見られる治療法ではありますが、それだけに場合によっては危険もともなう方法でもあるのです。

今まで何度もリバウンドを繰り返している人やストレスがたまっている人は、自宅での断食は向きません。
そのような方は一度専門の施設にいって正しいやり方を体験してから、自宅でおこなうようにするといいでしょう。

「自宅でおこなう半日断食」
断食に興味があるので一度体験してみたいと思っている方は結構いるのではないでしょうか。
ただ、仕事をしているのでなかなか長期の休みがとれないので、専門の施設に行くのは難しいからとあきらめてしまっている方も多いのではないでしょうか。

そのような方にお勧めなのが自宅で手軽にできる半日断食です。半日食べないだけなので、朝食と昼食を抜いて夕食を回復食に当てます。

「朝、昼食べないなんて休みの日なんかいつもそうだよ」という方も多いかもしれません。
ところがそんな時はたいがい夕食をお腹一杯食べてしまっているのではないでしょうか?

断食の鉄則である回復食をおろそかにしては効果が期待できないだけでなく、リバウンドという恐ろしいおまけまでついてきます。
回復食を制するものだけが断食を成功できるのです。 

「半日断食のメニュー」
前日
夕食できるだけ軽めの食事にする

当日
朝食と昼食 
野菜ジュース(市販のパックのものでよい)
夕食
全粥(市販のレトルトのお粥)、冷奴(豆腐半丁)
ジャガイモの味噌汁、梅干1個

翌日
 普通食(できるだけあっさりした和食が理想的)

「自宅でおこなう場合の注意点」
お昼すぎから空腹を感じ夕方がピークになります。
自宅にいるとお腹が空いてくるので、できるだけ外に出かけると空腹を紛らわすことができます。
公園を散歩したり、映画を見たり、図書館に行ったりと自分の好きなことをしている時は空腹がつらくありません。

また、夕食の回復食を食べ過ぎないようにするために、夕方買い物に出るのは控えるようにします。空腹の状態で買い物に出るとたくさん買いすぎてしまうので、買い物はできるだけ前日までに済ませておきましょう。

今まで何度もリバウンドを繰り返している人やストレスがたまっている人は、自宅での断食は向きません。
そのような方は一度専門の施設にいって正しいやり方を体験してから、自宅でおこなうようにするといいでしょう。

「長期の断食は専門の施設で」
自宅では半日の断食だけにして、1日以上の断食をおこなう場合は出来るだけ専門の施設でおこなうことをお勧めします。
自宅では断食はできても回復食で失敗してしまうことが多いからです。しかし、専門の施設では周りに食べものがないので空腹に悩ませることがなく、断食ができるのです。

また、自宅から離れることで日常生活を忘れられるので普段のストレスが気にならなくなります。
それで日頃ストレスを食べることで解消している人でも食べないことがつらく感じないのです。

【やすらぎの台所から】

○冬のメニュー
・水菜としらすのサラダ(わさびドレッシング)
・10種の根菜のポトフ
・ひよこ豆入り玄米ご飯
・冬野菜の豆乳クリーム煮
・南瓜のプリン
・タンポポコーヒー

○電気圧力鍋
玄米ご飯を柔らかく炊いたり、魚料理を骨ごと柔らかく煮るとか、豆や乾物をふっくら煮たい、というときに便利な鍋が圧力鍋です。普通の鍋で調理するよりも平均して約3分の1の時間で出来るのでエネルギーも節約できます。
また、玄米ご飯は特に美味しく、ぱらぱらにならず、ねばりが出るように炊くことができます。

ガスにかける圧力鍋が怖いような気がする方や時間がなくて面倒な方は、電気式の圧力鍋をおすすめします。電気式圧力鍋は、ナショナルから発売されています。
インターネットで楽天のサイトから「電気圧力鍋」で検索すると出てきます。8合炊きと5合炊きがありますが、普通の家庭でしたら5合炊きがお勧めです。
これでしたら、玄米ご飯などは水の量さえ間違えなければだれが炊いても必ず美味しく炊けます。

○玄米ご飯の炊き方 
 玄米を美味しく炊くためには、圧力鍋が必要です。お鍋の種類によっては、炊くのに多少の時間がありますので、一応の目安と考えて見て下さい。
 時間がなくて毎日炊けないという方は、一度に3~4合炊いて、一食分ずつ冷凍しておくと無駄になりません。
「材料」玄米1カップ、水1.3(1.3倍)カップ
「炊き方」
1、玄米をボールに入れて軽く水で洗います。
2、洗った玄米を水に浸す(6~10時間)
3、2を圧力鍋に入れ強火で炊き、圧がかかったら弱火にして25~30分で火を止め10分蒸らす。
※お米の水の量は1.3カップだと少し柔らかめで1.2カップだと少し固めに炊き上がるのでお好みで加減して下さい。

○豆入り玄米ご飯
「材料」玄米2カップ、豆1/2カップ、
 水2.6カップ(玄米の1.3倍)と1/2カップ(豆と同量)
「炊き方」
1、玄米と豆を洗い水に浸す。
3、2を圧力鍋に入れ強火で炊き、圧がかかったら弱火にして25~30分で火を止め10分蒸らす。

※玄米ご飯に入れて特においしいのは小豆、大豆、ひよこ豆、黒豆です。
 
【 情報スクランブル 】 

「おすすめの書籍」
○ガラクタ捨てれば自分が見える・風水整理術入門
カレン・キングストン著  小学館文庫
「風水」この頃よく聞きますよね。中国四千年の歴史が生んだその場所のエネルギーを読み取る学問です。
その風水も整理された空間がなければ効果が上がらないそうです。
そこで「スペースクリアリング」により身辺を整理して、ガラクタを捨て、滞った気を除くと自然の流れにそって心も整ってきます。
さらには、ガラクタを溜め込んでいると、気が滞るだけではなく、肉体に余分な脂肪までも蓄えるというのです。
確かにダイエットが必要なのは身体だけではなく、生活全般、生き方そのものなのかもしれません。
年末のこの時期だからこそ、溜め込みすぎたガラクタを整理して気持ちのいい新年を迎えてみませんか。

「スタッフ紹介」
○小池先生 マッサージ・鍼灸担当
みなさん始めまして、こんにちは。
11月からやすらぎの里で働かせていただくことになりました鍼灸、マッサージ師の小池です。
どうぞよろしくお願いいたします。
多くの方々のおかげで今、やすらぎの里で日々、多くのことを学んでいます。
ゲストの方々との会話の中で自分を成長させていただける何か気づきがあればうれしく思います。 やすらぎの里でお会いしましょう!  小池 正弥

「ブログって知ってますか?」
日記形式のWEBサイトでWeblog(ウェブログ)、またはBlog(ブログ)と呼ばれ、ネット上で最近、特に盛り上がりを見せています。
私も2ヶ月程前から興味を持っていたのですが、ついにやすらぎの里のブログを立ち上げました。
やすらぎの里のリアルタイムの新着情報や大沢の日記、メール版のやすらぎ通信も掲載されています。
通信やホームページではなかなか伝えられない毎日の出来事や大沢個人としての本音などを公開していこうと思っています。
アドレスはこちらです。↓↓ みなさん見てね!
http://plaza.rakuten.co.jp/ysato/

「おすすめのメルマガ」
○ 1日1分で変われる「魔法の質問」
やる気や気付きを引き出すためには、その状態にあった適切な質問というのがとても大切です。
その「魔法の質問」を無料のメルマガで配信してくれます。質問力を鍛えたい方、コーチングを学びたい方には特におすすめです。
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【 やんもの森から 】

今年もたくさんのゲストとの出会いをいただきました。
その中で今年特に多く感じたのが、若い会社の創業者の方々です。若くして事業を始めるくらいの方ですから、みなさん積極的でバイタリティーにあふれ、とても個性的な方々です。

その中でも特に印象に残っているのが、新しい形のレストランをいくつも経営しているAさんです。20代で自分のお店を持ちその後、出す店、出す店話題になり、カリスマ経営者といわれるようになりました。
そんなAさんですが、入所の面談のときは本当に疲れ切った表情でした。髪はボサボサ、目も沈みがちでした。
言葉も少なく、私も「とにかくゆっくり休んでください」としか言えませんでした。

Aさんは一週間コースに参加したのですが、始めの3日間はほとんどお部屋で寝ていました。あまりにも部屋から出てこないので、心配になりお部屋に生存確認に行こうかと思ったくらいでした。
本人も「普段はむしろ寝れなくて困っているくらいなのに、なんでこんなに眠れるのかわからないけど、とにかくいくら寝ても眠いんです」と言っていました。
私は「きっと長年溜め込んできた疲れが一気に出てきているんでしょう。そんなときは、とにかく寝たいだけ寝るに限ります」とAさんに伝えました。

そして、ひたすら寝続けて、4日目の朝、すっきりとした顔でAさんが始めて朝の体操に参加しました。
「なんだか、身体中にのしかかっていた鉛のような重しが取れた感じがします。こんな爽快な気分は本当に久しぶりです」と何かふっきれたように言っていました。
その日から急に別人のように、体操にも毎日参加して、精力的に散歩に行くようになりました。

帰りの面談の時には「今まで私は全力疾走で仕事をしてきました。はじめの頃は仕事をするのが本当に楽しくて、夜も寝なくてもぜんぜん平気でした。だけど、組織が大きくなって、自分も現場から離れるようになり、スタッフを使うのが仕事になってくると、仕事の充実感が感じられなくなってきていまいした。それでも仕事だけはどんどん増えてきて、もう自分でもこれは危ない、なんとかしなければと、せっぱつまっているときに、やすらぎの里のことを聞いて駆け込んできたんです。

だけど、本当に来てよかったです。私のような仕事中毒人間は、こんなところで隔離されなければ、休むことができないようです。これからは、一年に一度は来るようにします」といって帰っていきました。
創業者の方は、何かに向かって突き進む非常に強いエネルギーを持っています。そのエネルギーは一歩間違えると自分を極限まで追い詰めることになってしまいます。   
そんな人にこそ、やすらぎの時間が必要だと思います。

【 寄せ書きから 】

やすらぎの里では来ていただいた方が、お帰りの際に、寄せ書きを書いてもらっています。滞在中の感想から感謝の声まで、すべてスタッフみんなの活力になっています。その中の一部をご紹介させていただきます。

明るい先生方と、細やかな心配りの優しいスタッフの方々のおかげでとても楽しい一週間でした。不安でいっぱいだった初日がウソのようです。体重も3.5kg減ったので自分としては満足です。本当にありがとうございました。 30代 女性

 断食中は持病の頭痛に悩まされましたが、3日目からはウソのようにすっきりとなくなりました。体重の減りは思ったより少なかったけど、体脂肪が減っていたのでよかったです。 40代 女性

以前からとても楽しみにしていた一週間でしたが、本当にあっという間に終わってしまって、寂しいような気もします。それにしてもここは景色が本当にいいですね。それだけでも心も身体も浄化された気がします。
いろいろな方々との会話も今後のためになりそうで、貴重な時間を過ごさせて頂きました。これまでの間違いだらけの生活にピリオドを打ち、きれいな毎日を送りたいです。本当にありがとうございました。  30代 女性

60歳で初めての体験は一生忘れられない思い出になりそうです。3kg体重が減ってスマートになれたことや、つかったこと、楽しい仲間、美味しかった食事などどれもいい思い出です。 60代 女性

ゆったり、とてもリラックスすることができました。一番の目的だった心身のリフレッシュが図れ、さらに体重は5kg減らすことができました。一週間本当にありがとうございました。 50代 男性

【編集後記】

夕暮れの森を愛犬のテラと一緒に散歩していると、水仙の花の香りが漂ってきました。今年の秋は暖かい日が多かったので水仙がもう満開になっています。
例年よりかなり早く、早咲きの桜もちらほらほころび始めてきました。
今年はいろんな意味でばたばたした年でした。1月にやすらぎの里を個人から会社組織にしたのを始めに、スタッフの就業規則やマニュアルの作成など、組織改革に積極的に取り組んでいました。
八ヶ岳でかみさんと二人で今の仕事を始めて、今年で10年になります。ちょうど節目の年にもなるので、来年は、じっくりと自分を見つめなおす年にしたいと思っています。

来年がみなさまにとって良い年になりますように。
世界中の人達が安らいだ毎日を過ごせますように。
やんもの森からお祈りしております。
みなさん、良いお年をお迎え下さい。 大沢

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