体重計では測れない重み

みなさんが入所される日、面談と検査をさせていただきます。

そこで体重を測るのですが、正直僕はあまりその数値を重要視していません。

それよりも体重計では測れない重み、その人が今まで生きてきた中で様々な経験をし、苦労してきたその重みがあることを忘れずにいたいと思うのです。

とかく数値や外見だけを見て画一的にその人を判断しがちです。

もちろんアドバイスするにあたって、検査結果を目安にすることはあります。

しかし、それよりもむしろ大事なことがあると思っています。

今まで頑張ってきたこと
言いたいことも我慢して尽くしてきたこと
怠惰な自分に目を背けてきたこと
健康のために何かしなければと思いながらも、現実生活との折り合いの中でうまくやれずにきたこと
いよいよ体調を壊し薬でごまかしながらきたこと

その全部、「それでいいんですよ」と言ってあげたいのです。

自分で自分を許してあげられれば、それに越したことはないかもしれません。

でも今までできなかったから、つらかったのではありませんか。

誰かひとりでもいい、今のありのままの自分を見て、許してくれる人がいれば、どれだけ救われることかと思うのです。

人にはそれぞれ役割というものがあるのだと思います。

みながつつがなく模範的な生活をし、健康で長寿である必要はないでしょう。

使命に生き、身を削っても、それは尊い生き方です。

自らの役割を見定め、誇りを持って生きるために、
限られた肉体をもって、使命を完遂するために、

まず自分の現状を認めることではないでしょうか。

自分のことを最もよく理解し、ねぎらい、認めてあげられるのは、結局、常に寄り添っている自分だけです。

だから他者のできることは限られています。

それも承知の上で、最大限の共感をもって、その足がかりになれればと思っています。

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