「花粉症の対処法」

「花粉症は文明病」

 毎年この時期になると天気予報でも花粉情報を流すくらい、花粉症は国民的な病気の一つになってしまいました。花粉症はクーラーの普及で夏に汗をかかなくなった上に、冬は暖房がきいているので寒い時期でも冷たいジュースやビールをたくさん飲むようになり身体の中が余分な水分で一杯になっているのです。それが春になり排泄の働きが旺盛に鼻水や涙となって出てきているのです。余分なものを出そうとしていること自体悪いことではないのですが、尿や汗などの正常の排泄のルートから出せるようにしなければいけません。

 花粉症という名前を聞くと花粉だけが悪いもののように感じますが、花粉が飛んでいても何ともない人には何も感じません。花粉症の人だけが花粉を敏感に感じとり「くしゅん!」となります。花粉だけでなく花粉を過敏に感じてしまう体質にも問題があるのです。とはいっても一度出始めるとところ構わず出てしまうくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ。この時期だけは花粉を恨めしく思う気持ちもよくわかります。実は何をかくそうこの私も10年程前花粉症で苦しんだことがあったのでほんとよくわかるのです。今はよほど悪いことをしなければほとんど出ることもないので、完治したといってもいいと思いますが、悪さをすれば出るところを見ると上手につきあっているという方が正しいのかもしれません。そこで今回は花粉症の上手な治療法とつきあい方を紹介します。

 「花粉症の治療法」

 花粉症の治療で一般におこなわれているのが抗アレルギー薬とステロイドなどの抗炎症薬の投与です。抗アレルギー薬は副作用が少ない変わりに効果が現れるまで2週間くらいかかります。まただれにでも効果があるわけではなくなかにはまったく効果が感じられない人も結構います。ただし、副作用が少ないので効果がある人は花粉の時期の2週間くらい前から飲み始めると有効です。ステロイドなどの抗炎症薬はすぐに効果が現れますが続けて飲んでいると副作用が出たりしだいに量が増えていくという問題があります。

 漢方では小青竜湯がよく使われます。小青竜湯は鼻風邪によく処方される漢方で、花粉症では透明で水のような鼻水がたくさん出る人に向いています。小青竜湯は漢方薬の中では効果が早いので上記のような症状が主な方にはおすすめできます。

 このほかに鍼灸治療も有効な治療法です。東洋医学では花粉症でも鼻炎は肺経、目のかゆみは肝経の変調ととらえそれぞれの経絡(ツボをつなぐルート)の治療をします。できれば症状が出る少し前から予防的に治療しておくとより効果的です。

 「花粉症の食事法」

 花粉症になる方は一般に冷たいものや甘いもの果物が好きで多くなる傾向が見られます。これらの食べ物は体を冷やしたり弛めるので取りすぎに注意しましょう。甘いものが好きでやめられない方は、糖質のもとになるご飯を普段より多めに食べるといいでしょう。体の中に糖質が充分に補給されるとむやみに甘いものを欲求しなくなります。それでもやめられない場合は、サツマイモやドライフルーツなどの自然な甘味のものをとるようにしましょう。

 ビールやジュースなどの冷たい飲み物は極力避けるようにしましょう。飲み物は温かいお茶が理想的ですが、どうしても冷たいものが欲しくなるようなら氷を口に含むなどして量が多くならないように工夫しましょう。

 「生活上の注意点」

 アレルギーは身体を守る免疫の働きが過敏になりすぎて、本来なら異物と認識しなくていいものまで過敏に感じ炎症を引き起こしてしまうものです。これは免疫だけでなく身体の状態にもよく現れていて、少しの刺激に過敏に反応し、身体が緊張している方が多く見受けられます。花粉症の方で肩凝りや背中の痛みを常に感じているような方がそのタイプで、このような方は意識的に身体をリラックスさせる必要があります。簡単な方法だと腹式呼吸法やゆっくりと時間をかけたストレッチがいい方法です。寝る前におなかに手を当てて、大きくお腹を動かすようにゆっくりと30回腹式呼吸をしたり、電車などで時間のあるときに意識的にゆっくり呼吸するようにしているとしだいに普段の呼吸がゆっくりと深い呼吸に変わってきます。

 ストレッチは曲がる角度ではなく一つのポーズを1~2分くらい時間をかけておこないます。花粉症の方は足を大きく開く開脚のポーズと足をそろえて身体を前に倒す前屈のポーズが有効です。お風呂上がりが身体が柔らかくなっていますので、毎日の日課に加えてみましょう。

 鼻炎が主な症状の人は足湯をしたり、サウナで汗をかいたりして体を温めて汗をよくかくようにすると体を水がめぐり始め余分な水分が排泄されます。 目のかゆみが主な症状になっている人は、気のめぐりが悪くなっていますので、思いっきり体を動かしたり、好きなことに没頭するしてストレスをため込まないようにしましょう。

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